外観
住宅の顔となる北側は、窓ひとつないストイックな壁を立ち上げた外観。その壁の上に三角の片流れ屋根を組み合わせ、立体感と重厚感を作り上げました。
外観
目地のない、シームレスで上質感のあるシンプルなデザイン。北側、東側は素材感が際立つ塗り壁に。
玄関
正面には、外の景色を額縁のように切り取る窓。中庭のタイルデッキと植栽を望むことができます。中と外の床材を統一し、窓からの眺めを強調させました。
リビング
素材と色は少なめに、シンプルなコーディネート。天井のライン照明で、空間に奥行きを演出しています。
土間・愛犬スペース
タイルデッキへアクセスできる土間は、ワンちゃん達の居場所。”中庭”という中間領域へつながる室内の導入空間になっています。
LDK
玄関の床～大開口窓の前までタイルを貼り込むことで、LDKとテラスデッキとの繋がりを持たせました。
加えて、「窓前に設けた愛犬スペースのお手入れを楽にしたい」というご希望も叶えています。
LDK
4.5尺天井までの引き戸を設けました。
開け放った時に、玄関の窓とLDKの大開口窓の両方から中庭へ
視線的にも、空間的にも広がりを作ることができます。
トイレ
エアコンの配管用の下がり天井を活かし、換気扇を見えない位置に設置。細部までこだわられた空間演出です。
小上がり和室
LDK横のタタミコーナー。小上がりには引出し収納を設けました。
LDKから奥へと視線がつながることで、空間の広がりをつくり、開放感を感じられます。
洗面脱衣室
メイクからアイロン・洗濯物を畳む作業まで行える、幅広の洗面化粧台が魅力。2人暮らしの洗濯物を室内干しできる広さを確保しました。
タイルデッキ・中庭
部屋と外の中間領域となる中庭。日差しと雨を遮り快適性を作ると同時に、室内から延長線上にあるもうひとつの空間として、LDKをより広く見せます。
庭
解体した旧宅の庭園にあった石を利用し、ジャパンディスタイルの庭をデザインしました。
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担当者のコメント
和風建築の手法を取り入れた、シームレスな（境界の無い）心地いい空間。
中庭とタイルデッキ、その先に見える石庭を望みながら、ゆったりと暮らせる住まいづくりがテーマでした。
特に大切にしたのが「庭と室内の繋がり」。玄関・LDKと庭＝“内”と“外”が、緩やかに繋がる間取りが魅力です。床材を連続させることで、より繋がりを感じさせています。
また、LDK内部の床のタイルは「タタキ」でもあり、土間でもあり、広縁でもあります。リビングの大開口からの眺めと、玄関の切り取った様な窓からの眺めとの見せ方の違いも見どころです。